9月12日衆議院本会議で安倍総理の所信表明に対する民主党の代表質問が行われようとする直前に、安倍首相自ら退陣する意向を明らかにされた。その理由として「国民の支持、信頼の面で、力強く政策を前に進めていくことは困難な状況だ。ここは自らがけじめを付けることによって局面を打開しなければならないとの判断にいたった」と語られた。この首相の突然の退陣表明は極めて異常である。去る7月末の参議院選挙で自民党が大敗しても続投を決断した首相は、国会運営の厳しさを十分覚悟して所信表明を行ったはずである。政権運営の行き詰まりと、ご自身の健康状態が悪化して突然の辞任表明となったことで致し方ないと思う。それを受けて自民党では総裁を選ぶ党員選挙を行ったが、残念なことに昔の派閥選挙が復活した感が強い。自民党内の9派閥の内8派閥が福田支援を表明した。これは、選挙の受付前に当選したことと同じであって候補者の政策を聞かず、陰の取引だけで物事を決めた事になるのではないか。結果としては国会議員387人各都道府県の代表3人計528票で争われたが有効投票527票の内、福田候補330票、麻生候補197票を獲得した。また、この中の地方票では福田候補が76票で、麻生候補が65票となっているが、党員党友による投票を行った都道府県では麻生候補が福田候補より3000票上回っている。以上のことから見ると8対1の派閥の戦いではあったが国民の皆様からよく麻生候補を理解して頂き激励して頂いたことに心から感謝申し上げます。 本日25日に福田新総理大臣が決まりましたが、両院協議会を開きましたが、意見の一致をみず、憲法の規定により衆議院の議決が国会の議決となり難産の末、ようやく新総理が誕生しました。わが自民党としては新総理を挙党一致で支えて、国内外の難局を解決していかなければなりません。皆様方のご協力をお願い致します。 |