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永田町通信
(H18・5.16)
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 小泉政権最後の通常国会が6月18日会期延長がなければ終了する。平成13年4月26日小泉首相が衆議院本会議場で総理大臣に選ばれて5年1ヶ月が過ぎた。歴代総理の中で、佐藤総理、吉田総理に次ぐ三番目の長期政権を維持している。非自民政権として平成5年8月に細川政権が誕生以来森政権まで8年間で7人の総理が変わっ た。このように短期政権で不安定な政治が続き、景気低迷の中、非常に政治不信が高まっていた所へ「構造改革」と「自民党をぶっ壊す」という発言をして、総理の座を射止めた小泉総理は「改革なくして景気回復なし」のスローガンを掲げて公的資金を 投入して金融機関の不良債権処理を強引に進めた。これにより、株価上昇にみられる景気回復は「改革」の成果であろう。しかし、構造改革の大きな柱である「道路公団改革」「三位一体改革」「郵政民営化」はどうであろう。国民や地方、過疎地に犠牲を強いる結果となり大都市と地方との格差がクローズアップされ始めていることは間違いない。国民が改革で求めていることは安定した社会保障制度であり、少子高齢化 を特徴とする人口減少社会にたいする取り組みであり、人を殺すことを何とも思わない荒廃した社会に対する教育の仕方ではなかろうか。子供が刺客という言葉を使って遊んでいる様子を見て寒気がした。政治が国民に与える影響は物凄く大きく強いものであることを政治に携わるものは自覚しなければならない。人間関係はどうでも良いのだ、その時、その時の感情だけで物事を処理していけば良い。という風潮が子が親を殺し、親が我が子を殺し、友達を殺し、ちょっと気に入らなければ世間から相手を抹殺しようとするような社会になって行きつつあることを心から憂う。後2週間でこの国会も終わる予定である。それから自民党の中では総裁選に向かって駆け引きが活 発になるであろうが総裁の候補者は自分の政策を国民に解りやすく話して戦って頂きたい。古き自民党が全て駄目だったかどうか、もう一度考え直す必要がある!

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