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永田町通信
(H16・11.8)
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 今年の日本列島は、台風による大きな被害と新潟県を中心とする強い地震による災害で全ての人が被害を受けている。なかでも震源地に近い新潟県小千谷市や隣接市町村では多数の死者や負傷者が出ている。そのうえ道路や鉄道が分断され集落が孤立している。一日も早い復旧を祈ると共に心からお見舞い申しあげます。
イラクのバグダット市内で香田証正さんが誘拐専門のグループにさらをれた後「イラク・アルカイダ機構」に引き渡されて殺害された事件は、家族に対しては非常にお気の毒な事件であるが、国家の責任と個人の責任を明確に考えなければならない。イラクでは、最近身代金を目当てに外国人を誘拐する犯罪集団が横行していて危険であるからイラクへは旅行しないように注意したにも拘わらず一人で入った。個人的に行くのは自由であるから制限はできない。この例は国家の責任は果たしている。だが、どこまでが国家の責任で、どこからが個人的な責任であるかを明確にする必要があるのではないか。特にNGOという非政府団体と政府との関係はどう考えたらいいか、これは新しい難しい問題ではないか個人の責任と言っても、誘拐された人間は日本人である。日本の政府は莫大な経費を使って救出に懸命に努力する。この事をイラクのような危険地帯へ旅する人は十分考えて行くようにされたい。香田さんの遺族に対する批判や中傷する電話や手紙は多いようだが、この様な行為は、余り感心しない。

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