自由民主党総裁選が9月20日終わった。予想通り小泉新総裁が誕生した。その内容は国会議員票357票中194票、党員票300票中205票で、全票の657票の60,7%を得て他の3候補に大差を付けた。しかし、この差は小泉首相の掲げる構造改革に賛成した票ではない、構造改革に一貫して反対してきた抵抗勢力と言われている人々の票がどっと小泉支持に回った結果であることには間違いない事実である。改革よりも景気対策を強く求めていた業界団体も自主投票になった。なぜ、そうなったのか、構造改革はいやだが衆議院の総選挙を前にして、小泉首相以外には党の看板となる人物がいなかった。ということであろう。 党内人事では山崎幹事長の留任が大きな問題となり、長い時間を掛けたが最後は青木参院幹事長と森前総理の意向を汲み、小泉総裁は山崎副総裁、安倍幹事長、額賀政調会長を新しく任命した。そして予定通り9月22日、第2次小泉内閣が発足した。この大臣のメンバーを見て、やはり論功行賞派閥型が濃厚であるが、若返りを図ったことは評価できるのではないか。24日には副大臣、政務官、を決めて、26日に臨時国会を召集し、10月10日衆議院解散という日程で進む方針を示している。しかし、それまでに11月1日に期限切れとなるテロ対策特別措置法の改正案が成立するか野党の出方次第であるため甚だ疑わしいところではあるが、衆議院の統一補欠選挙が10月14日公示されるため解散の日程を変更するのは難しいので強行採決をおこなってでも解散にもっていくであろう。これら一連の小泉流強硬姿勢を国民はどう判断するか11月にきまる。