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永田町通信
(H12・11・10)
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「20世紀最後のこの国会を21世紀の日本新生の礎を築く重要な国会にしたい」森首相がそう語っていた第150臨時国会が中盤戦を迎え、空転国会がようやく正常化の兆しが見えてきた。
あっせん利得処罰法や少年法など重要法案が目白押しではあるが、序盤戦での野党審議拒否の影響が心配される。先日成立した参議院の選挙制度改革の法案以外に国民生活に直結する数多くの法案をこれまでのような審議拒否という方法ではなく、対案や修正案など国会の場での論戦をするべきである。与党としても正々堂々今世紀最後の国会を締めくくりたいのは本心ではなかろうか。
重要法案の中でも特に注目すべきはIT基本法である。21世紀の高度情報通信ネットワーク社会の形成に備え、国の基本理念や施策を決定する重要な法律である。ポイントは次の五つである。@経済構造改革の推進(ネットワークを利用した新規事業などの創出)Aゆとりと豊かさを実感できる国民生活の実現(質の高い情報や料金の低減による多用なサービスの供給など)B個性豊かで活力に満ちた地域社会の実現(各地域における情報交流の機会創出)C民間主導を原則とし、適切な官民の役割分担(公正な競争促進等環境整備)D情報通信技術の利用機会及び活用能力の格差是正(地理的、年齢的、身体的条件などの格差是正)である。この基本法は理念法であり、これとともに改正される法律は証券取引法など50種類にのぼり、今臨時国会で審議される。
次世代に全ての国民が容易にその成果を享受出来るような環境整備に今後も注目していきたい。
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